自分で自覚しにくい歯ぎしりや食いしばり。
そんな”歯ぎしり”や”食いしばり”についてわかりやすく説明していきます。
目次
歯ぎしり、食いしばりとは
食事の時以外で上下の歯が接している気がする場合は歯ぎしりや食いしばりの可能性があります。
歯ぎしり
歯を噛んだままスライドさせることが歯ぎしりです。
基本的には夜寝ている時に歯ぎしりは起こり、浅い睡眠(レム睡眠)のタイミングで始まります。
歯ぎしりはギリギリ、キュッキュッと音が鳴るので本人に自覚はなくても普段一緒に寝ている人や旅行先などで周りの人が気付き指摘されて自覚することがほとんどです。
本人は歯ぎしりをしている自覚はないので気付きづらいのが難点ですね。
しかも起きてる状態で歯ぎしりをしようとしてもあまり音はなりません。
食いしばり
ぎゅっと噛み締めたままの状態でいることで、歯ぎしりとは異なり音はしません。
また日中の集中している時や寝ている時に食いしばりは起こりますが、無意識な上に音もしないため周りからも気付かれにくいです。
なぜ起こるのか?
詳しい原因は未だに分かっていませんが、ストレス発散の為の運動と考えられています。
なので無理に歯ぎしり等を止めることはよくありません。
本来人は唇は閉じていても食事する時以外は基本的に上下の歯と歯は接していません。
食事中もずっと歯が接している訳ではないので合計しても歯が接しているのは10分程度です。
そんな短い時間しか本来噛んでいない歯が無意識な強い力で歯同士でぶつかっていると歯の負担が強くなってしまいます。
歯ぎしりや食いしばりで起こり得る口内トラブル
知覚過敏
歯に力が加わると固い歯の表面が知らない間に剥がれてしまいます。
刺激から守ってくれる固い表面が無くなることで歯がしみやすくなる症状(知覚過敏)となります。
歯茎が下がる
歯に力が加わると歯茎に近い部分に力が集中してしまうため、歯茎が下がってしまいます。
歯茎の下がりよりも感覚的には歯が長くなったように感じるかもしれません。
前歯だと見た目も気になりますし、歯茎が下がることでしみやすくなることもあります。
歯が痛くなる
歯は歯茎の中で繊維に囲まれていますが、歯に強く力が加わると繊維が無理に引っ張られることで傷になり痛みが出てしまいます。
数日安静にできれば痛みは無くなりますが、毎日歯ぎしりや食いしばりをしていたらなかなか治りません。
歯がすり減る
歯と歯がぶつかることで歯の頭がすり減ってしまいます。
前歯だと見た目が気になったり、削れて過ぎてしまうとしみやすい症状が出てしまいます。
歯周病(歯槽膿漏)が悪化
歯周病(歯槽膿漏)で歯が弱っている時に力が加わるとさらに状態が悪化してしまいます。
歯周病(歯槽膿漏)を治そうとしているのも邪魔してしまうため治りも悪くなってしまいます。
対策
基本的は歯ぎしりや食いしばりは完全に無くなることはありません。
なるべく歯への影響が少なくなるように上手く付き合っていきましょう。
ストレスを減らす
ストレスをなくすのは難しいことですが、なるべく少なくなるように意識していきましょう。
休憩する時間を作ったり湯船に入って筋肉を緩めてあげることで歯ぎしりや食いしばりを減らしていくと良いですね。
マウスピースを作る
歯を守るために樹脂のようなもので歯を覆います。
歯ぎしりや食いしばりをしてもマウスピースによって歯の負担を減らしてくれます。
また、歯ぎしりや食いしばりをしているかわからない人もマウスピースが削れているかどうかで判断することができます。
歯医者さんで作ってもらった方が1番良いですが、自宅でも作れるようなキットもあるので試してみても良いかもしれません。
知覚過敏用の歯磨き粉
歯がしみてしまう人は知覚過敏用の歯磨き粉やフッ素が入っている歯磨き粉を毎日使い続けると症状が落ち着きやすいです。
まだしみる症状がなくても予防のために使ってみてください。
丁寧に歯磨き
歯周病(歯槽膿漏)を悪化させないためには毎日丁寧に歯磨きを行なっていくことが重要です。
人一倍気をつけておきましょう。
歯医者さんに相談
歯が極端に削れている詰め物をしたりする必要もあるかもしれません。
マウスピースを作ってもらったり、しみにくくする薬を塗ってもらったり必要な治療を受けましょう。
いろ歯まとめ
いかがでしたでしょうか。
歯ぎしりや食いしばりは自覚しにくいのに歯への負担はとても大きいです。
上手く付き合って快適な生活を過ごしましょう。
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